ボディイメージの発達は運動機能に重要!
ボディイメージと感覚の関係を少し話題として出しましたが、ボディイメージが未発達な場合は、動作のイメージを作り上げることが難しいのです。
言い換えれば、「不器用」「動きがぎこちない」と言われます。
例えば、今から目の前の跳び箱を跳んでみてください。と言われた時、あなたはどうしますか?
そうだな、これくらいの力で飛べるから、これくらいの速度で走って、あの位置で踏み切って、膝をこれくらい曲げてジャンプだ!・・・なんて考えませんよね。
これって無意識に頭の中でイメージがつき、体がそれに反応してくれるんですよね。
でもね、これって無意識ですけど、本能では遂行できるように作り上げられてるんですよ。それを『運動企画』と言いましょう。
①手順を組み立てる
②範囲や力の加減を調整する
③リズムやタイミングを調整する
④体の軸やスピードを調節する
これらの能力を元にして、体を器用に動かすのです。
一般的に運動神経が良い人というのは、この辺りが無意識に正確かつ再現できるのです。それがボディイメージがしっかりしているということです。
自分の体がどのように動くかが分かっているからこそ、器用に動くのです。
では、感覚の中でも意識しやすいもの、意識しにくいものに分けてみましょう。
『意識しやすいもの』
・視覚
・聴覚
・味覚
・嗅覚
・触覚
『意識しにくいもの』
・固有覚
・平衡感覚
・触覚
さて、『意識しやすいもの』の共通は、①どこで感じているか、②いつ使っているか、③どのように使っているかが分かりやすいものです。
眼や耳、鼻、口は今見ている、今聴いている、食事の時に味を確かめている、匂いを嗅いでいるなど分かりやすいものです。
しかし、固有覚や平衡感覚は「今、めっちゃ固有覚使ってるわー」とはなりません!
これが大きな違いなのです。
意識しにくいからこそ、運動中の無我夢中の意識なんてできない時に差が生じるのです。運動神経が良い=無意識なのに正確かつ迅速に体が動かせること。
そのポイントは固有覚や平衡感覚にあったのです。
次あたりに固有覚などに触れましょうかね。
ではでは。