”遊び” と ”身体” の研究所

“こども”は遊びから学び、心身が育っていきます。また昨今、問題となっている高齢者の介護予防にも遊び要素はたくさん含まれてます。これから成長していく者、衰えを防止する者、遊びは身体を作ってくれます。そんな“遊び”と“身体”のことを根拠を用いて考えていこうと思います。中間層の興味のある健康分野も取り上げますので、時たま覗いていって下さいね。

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後2か月児〜姿勢・反射編

⚪️生後2か月の姿勢・反射をチェックしよう!

生後4週〜8週頃は緊張性頸反射が最もみられる時期です。

緊張性頸反射って何?

仰向けで寝ているときに眠っているか、または眠たそうな児の頭を一方向に向けると、顔の向いている側の手足を伸ばし、もう片方を曲げるスタイルをとる反射。

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(出典:演題 視知覚(ビジョン)・協調運動の発達を促す育児支援 | ランチョンセミナー)

この反射は新生児・1か月児でも当然見られますが、2か月児になると新生児や1か月児よりも顎が肩より離れてきます。

また、手もあまり強く握らずに開いていることが多くなってくることも特徴の一つです。

新生児のように手足を動かすことがたまらなく楽しい時期も通り過ぎ、むやみに動かすことも減ってきます。

 

⚪️引き起こし反射も起きるが、少しずつ成長している。

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引き起こし反射の反応は1か月児と似ています。

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後1か月児〜反射編 - ”遊び” と ”身体” の研究所

感覚としては、引き起こした時にずっとしっかりしている感じがします。

首も反り返ることもなく、お座り姿勢になった時、首まわりもしっかりしています。

異常を見抜くには?

・体が捻れてしまうもの、足が伸びてします時には正常を逸脱している可能性があります。

 

⚪️垂直抱きをチェックしよう。

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児の体幹横をを 手のひらで挟みい、垂直に引きあげた時の四肢の状態をみます。

通常であれば、

・脇で支えられて、足は軽く曲がっています。

 

異常姿勢のチェックをしよう。

・抱きにくく肩がすりぬけそうになる。

・足がぶらぶらで振っても抵抗がない。

・両足を硬く伸ばした状態で交叉、内旋(内に捻る)、尖足位(つま先が伸びる)。

・腕は伸び、内に捻り、手を強く握る。

 

2か月児の反応は見分けにくいですが、1か月児に見られた異常がどのように変化するかをチェックすることも非常に大切です。

消失するのか?増悪するのか?持続しているのか?

この時期ではいずれにせよ、将来の予後に結びつくことはありません。

あくまでも疑いがあるか、ないか程度で考えましょう。