”遊び” と ”身体” の研究所

“こども”は遊びから学び、心身が育っていきます。また昨今、問題となっている高齢者の介護予防にも遊び要素はたくさん含まれてます。これから成長していく者、衰えを防止する者、遊びは身体を作ってくれます。そんな“遊び”と“身体”のことを根拠を用いて考えていこうと思います。中間層の興味のある健康分野も取り上げますので、時たま覗いていって下さいね。

ボディイメージの発達は運動機能に重要!

ボディイメージと感覚の関係を少し話題として出しましたが、ボディイメージが未発達な場合は、動作のイメージを作り上げることが難しいのです。 言い換えれば、「不器用」「動きがぎこちない」と言われます。 例えば、今から目の前の跳び箱を跳んでみてくだ…

武井壮に学ぶ!運動神経の高め方。

今をときめく百獣の王『武井壮』 彼は瞬く間にTV出演が増え、今では大人気ですよね。 というのも、私は彼の考え方に非常に感銘を受けております。 過去の競技歴や運動への考え方、大きく言えば人生の考え方においても。 武井壮は陸上10種競技の日本チャンピ…

生後8か月児の発達をチェックしてみよう!

8か月頃になると運動発達が進み、捕まらせると立ち、臥床していることを嫌い寝返りや四つ這いで這おうとします。 しかし、これが中々上手くいかないのです。 上手くいかないことが、この時期では普通ですがね。 そのため移動はクルクルと寝返りを上手に使い…

生後7か月児の発達をチェックしてみよう!

生後6か月頃の発達からみられてくるのが、座るという行為です。 一般的に言う”お座り”とは、しばらく座っていられる状態のことを指し、時間は5分〜20分と一定の見解ではありません。 しかし、5分以上座れれば15分や20分座ることも負担としては大き…

生後6か月児の発達をチェックしてみよう!

生後6か月頃になると、自分で欲しいものは手を伸ばして掴むようになります。 子どもは何にでも興味を示します。 そのため、飲み込んで危ない小物などは離れた高い場所に置くように心がけましょう。 この手を伸ばすという動作は身体機能の向上のみならず、物…

生後5か月児の発達をチェックしてみよう!

5か月になると、かなりゴゾゴゾと動いています。 抱っこしている時もかけているメガネを取ろうと手を伸ばしたり、鼻や目を触りに来たりします。 メガネは抱っこしている人、誰かれ構わず取りに行くのでダメなことはダメ!としっかり躾をしておいた方が良いで…

生後4か月児の発達をチェックしてみよう!

4か月頃になると、かなりしっかりとしてくる時期で発達のkey monthとも言われています。 首がすわって、物を明らかに追視するようになります。 さらに横の動きだけでなく上下の動きに対しても目で追ってきます。 どこまで見てくるのか少し試してみたくなりま…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後3か月児〜姿勢・反射編

⚪️生後3か月児の姿勢・反射をチェックしよう。 3か月になると顔は大分正面を向いていますが、ずっと向いているわけでではありません。どちらか一方を向くことも多く、腕は左右バラバラな姿勢を取っています。足は左右共に曲がり、外に開いています。周りへの…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後3か月児〜

⚪️生後3か月児の発達をチェックしよう! 大体3か月頃に首がすわると言われています。 しかし本当に全員が全員、首がしっかりすわるかと言われれば、大変難しい時期でもあります。 何故かというと、首がすわったという定義が不明瞭だからです。 最初は児を抱…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後2か月児〜姿勢・反射編

⚪️生後2か月の姿勢・反射をチェックしよう! 生後4週〜8週頃は緊張性頸反射が最もみられる時期です。 緊張性頸反射って何? 仰向けで寝ているときに眠っているか、または眠たそうな児の頭を一方向に向けると、顔の向いている側の手足を伸ばし、もう片方を曲…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後2か月児〜

⚪️生後2か月児の発達をチェックしよう! (画像は2か月とは関係ありません!可愛かったので!) ・生後1か月半頃より、独り笑いが始まり、自己微笑するようになります。 この頃、半端なく可愛いですね。 そして、大体2か月頃になると、周りに反応して笑うよ…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後1か月児〜反射編

⚪️生後1か月の乳児の反射をチェックしよう! ①引き起こし反射 ・1か月の乳児は腕を持って引き起こすし、体が45度程度になる際、頭は後ろに反り、肘は伸びるようになります。足はそのままの状態(軽く外に開き曲がっている)であることが一般的。 ・体を90°く…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後1か月児〜姿勢編

⚪️生後1か月の乳児の姿勢をチェックしよう! 生後1か月児は仰向けで、顔を一方向に向けています。 新生児と同一な姿勢ですね。 ここでは3種類のチェック姿勢があります。 ① 上下肢を軽く曲げて、軽く上げている状態 ② 非定型的緊張性頸反射の姿勢 ※上向き…

シリーズ!月齢発達の診かた〜生後1か月児〜

⚪️生後1か月の乳児の発達をチェックしよう! 簡単なアンケート方式でチェックポイントをみてみましょう! ・ミルクをよく飲みますか? ・明るい方を見ますか? ・寝ていて首の向きを自由に変えますか? ・泣いている時に声をかけると泣きますか? ・機嫌がい…

酒井響希という全盲天才ドラマーに感動。

◽️酒井響希くんという少年を知った。 本日仕事中にたまたま流れていたTVに”酒井響希”という少年が取り上げられていた。 (出典;https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170520-00010000-bfj-sci) 仕事中のため、耳で聞き流していて驚いた。 「響希くんは2…

子どもの運動機能を高める方法。

◽️子どもに筋トレは不要!? 子どもにスポーツをさせている方も多いのではないでしょうか。 当然、親としてはレベルの高いアスリートになって欲しい気持ちもあるでしょう。 そうすると、サッカーならサッカー選手、野球なら野球選手を見て目標とすることもあ…

プレゼントは紙切れ1枚でいい!

◽️子どもの好奇心を引き出すプレゼントの渡し方。 クリスマス・お正月と子ども達にとってはイベント続きですね。 我々にとっては・・・ このタイミングで誕生日が重なることもあるでしょう。 さて、タイトルの『プレゼントは紙切れ1枚でいい!』と聞くと、…

子どもの知性を育てよう!

◽️子どもの知性を育てていこう。 これまで知性についてお話ししてきました。 簡単にまとめると、遊びの中から学ぶことで感情的知性や社会的知性が育ち、社会への適応能力が育っていくというものでした。 あなたは子どもの遊びに関心を持って見ていますか? …

豊かな環境で子どもは育つ!

◽️遊びの重要性 幼児期の知的好奇心による自発的行動によって、脳内にドーパミンという物質が分泌されます。 ドーパミンとは意欲や幸福感、快楽に深く関わっており、感情や精神のコントロール、記憶や運動・睡眠など人の体内の重要な機能に多く関わっている…

一般的に言われる”知性”とは何か?

◽️知性ってなんだ? よく”知性”という言葉が聞かれるが、一体知性とはなんだろう? 一般的に知性とは、脳の認知機能の総称を言います。 総称のため、一つではありません。 細かく分けていくと、 ・言語的知性 ・絵画的知性 ・空間的知性 ・論理数学的知性 ・…

遊びは脳を鍛える最高の教科書

◽️脳の可塑性と遊び 人の基本的な動作は幼児期に獲得されます。 そこに大きな影響を与えるものが、”脳の可塑性”と”遊び”です。 脳の可塑性とは「発達段階の神経系が環境に応じて最適の処理システムを作り上げるために、よく使われるニューロンの回路の処理効…

子どもの運動機能を簡単解説

◽️子どもが何気なく”できる”ことには成長の意味がある。 人は成長していくと飛んだり、跳ねたり、投げたり、回ったり、様々なことができるようになっていきます。 その何気ない動作にどのような意味があるのか? 少し簡単に考えてみましょう。 ①走り回り(往…

運動は幸福感を上げる効果がある。運動して幸せになろう。

◽️宝くじ当たったら...どうしようかな? あなたは宝くじを買ったことがありますか? ある人・ない人も、当たった時のことを考えて少し幸せな気分になりませんか? 違う質問もしてみましょう。 いい事と悪い事、両方起きるとしてどちらが先に起こりますか? …

子どもの幸せに必要なこと。大人の幸せが重要?!

【子どもは親の背中を見て育つと言うけれど...】 子どもは大人の背中を見て育つと昔から言われています。 それは口癖の真似や行動の真似など、大人の行動を模倣して自らに取り入れていくシステムが関係しています。 しかし、模倣ばかりしているわけではなく…

高齢者の運動を取り入れよう。

◽️家でできる簡単な遊びを作ろう。 高齢者の認知予防や身体機能の維持は、言い換えれば必要な機能を落とさないようにするものです。 ということは、その必要な機能は子ども達がこれから獲得していくものです。 今日は、高齢者がデイサービス(通所介護といっ…

人の基本は”歩く”移動能力である。

◽️”歩く”=移動能力は成長の基礎! リハビリの仕事をしていると、足の手術後や様々な理由で寝た状態になっている方と出会います。そこで多く共通することとして、皆さん”歩きたい”と言うのです。 自分の足でもう一度歩く!リハビリで重きを置く目標でもあり…

幼児期は運動発達において重要な時期!!

◽️幼児期から一流のスポーツ選手を育てようとしている!? 幼児期は無邪気におもちゃで遊ぶ反面、著しく発達をしていく時期です。 柳田らの研究によると、104か所の幼稚園の85.6%において外部体育指導員の導入が行なわれていると報告しているデータがありま…

遊びを発想する練習をしてみよう。

⚪️どのような遊びが出来るか考えてみよう。 この写真をみて、どのような遊びが考えられますか? 奥にあるのは子ども用のアンパンマンのおもちゃ。(大人用のアンパンマンのおもちゃはないですがね) 左にみえる物は、子どもが押して遊ぶ物です。 普通なら、…

遊びは発想で作っていこう。

⚪️思いついたことを遊びにしちゃおう! 遊びって、鬼ごっこ・隠れんぼ、ブランコ、滑り台など何かルールがあるものばかりではありません。 ここでいうルールとは、『鬼ごっこ』であれば鬼がタッチすると鬼が変わる、『隠れんぼ』であれば鬼が見付ければ終わ…

危ないから止めなさい!はやめましょう。

⚪️ 危ないからダメ、それもダメ!になってない? 最近、公園の遊具が減ってきたいる印象がある。 その背景として、子どもが怪我をしたらどうするのか・・・ということがある。 確かに思い返せば、我々の小学生時代に校庭にあった遊具は危険なものもあったと…