”遊び” と ”身体” の研究所

“こども”は遊びから学び、心身が育っていきます。また昨今、問題となっている高齢者の介護予防にも遊び要素はたくさん含まれてます。これから成長していく者、衰えを防止する者、遊びは身体を作ってくれます。そんな“遊び”と“身体”のことを根拠を用いて考えていこうと思います。中間層の興味のある健康分野も取り上げますので、時たま覗いていって下さいね。

ボディイメージの発達は運動機能に重要!

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ボディイメージ感覚の関係を少し話題として出しましたが、ボディイメージが未発達な場合は、動作のイメージを作り上げることが難しいのです。

言い換えれば、「不器用」「動きがぎこちない」と言われます。

 

例えば、今から目の前の跳び箱を跳んでみてください。と言われた時、あなたはどうしますか?

そうだな、これくらいの力で飛べるから、これくらいの速度で走って、あの位置で踏み切って、膝をこれくらい曲げてジャンプだ!・・・なんて考えませんよね。

これって無意識に頭の中でイメージがつき、体がそれに反応してくれるんですよね。

 

でもね、これって無意識ですけど、本能では遂行できるように作り上げられてるんですよ。それを『運動企画』と言いましょう。

①手順を組み立てる

②範囲や力の加減を調整する

③リズムやタイミングを調整する

④体の軸やスピードを調節する

これらの能力を元にして、体を器用に動かすのです。

一般的に運動神経が良い人というのは、この辺りが無意識に正確かつ再現できるのです。それがボディイメージがしっかりしているということです。

自分の体がどのように動くかが分かっているからこそ、器用に動くのです。

 

では、感覚の中でも意識しやすいもの、意識しにくいものに分けてみましょう。

『意識しやすいもの』

・視覚

・聴覚

・味覚

・嗅覚

・触覚

『意識しにくいもの』

・固有覚

・平衡感覚

・触覚

 

さて、『意識しやすいもの』の共通は、①どこで感じているか、②いつ使っているか、③どのように使っているかが分かりやすいものです。

眼や耳、鼻、口は今見ている、今聴いている、食事の時に味を確かめている、匂いを嗅いでいるなど分かりやすいものです。

しかし、固有覚や平衡感覚は「今、めっちゃ固有覚使ってるわー」とはなりません!

これが大きな違いなのです。

意識しにくいからこそ、運動中の無我夢中の意識なんてできない時に差が生じるのです。運動神経が良い=無意識なのに正確かつ迅速に体が動かせること。

そのポイントは固有覚や平衡感覚にあったのです。

次あたりに固有覚などに触れましょうかね。

ではでは。